アビゲイルは英語圏の女性名で「父は喜んでいる」という意味も。父とはキリストのことで、そこから敬虔な女性、身の固い女性に手をかけようとする男性視点という設定にしました。曲調もロック風?になる予定というのでちょっと色気がある内容に。
いつまで囚われたフリをするの? 誘う視線に誰もが気付いてる 振り撒く蜜の艶 熟して溢れてるのに 甘い薫りで涙を隠す そんな錆びついた、いばらに いつまで守られていたいの? 全て焼き尽くす熱で 燃やしてしまおうか けれど一度で貪るのは勿体無い 丁寧に階段を上がろう 重ねた花弁 一枚ずつ空に散らして 少しずつ聖域に近づく 夜が明けるように ゆっくりと 焦らないで まだ堕ちないで 何も知らずに 無邪気に笑っていて 僕の目を見つめたその時 解けない糸が アナタを永遠に捕らえてる 昇りつめた先 躊躇わず開けた パンドラの箱 暴かれた秘密 胸に刻まれた 印は誰に捧げたもの? アナタは堕ちない この腕に捉えても アナタは堕ちない この糸に絡まれても 瞳の奥に灯る炎は 僕じゃない 別の誰かを永遠に離さない 燃やしつくしても 手に入らない それでもよければ どうぞ奪って 聖母のように微笑む ゆっくりと 焦らないで ほら楽しみましょう 手招きする花園 貪るほどに 深くなる傷に目を背けて 僕は堕ちてゆく 追いかけていたのは 囚われていたのは 永遠に抜け出せない聖域の階段 降りていたのはいつからだ
(2014.11)